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「宇宙の物語」3.ルネサンス

宇宙 ルネッサンス ヴェルサイユ

2016-2017年秋冬

ベーネ新作ジュエリーコレクション「宇宙の物語 La storia delle cosmo」

10月1日(土)、2日(日)に銀座サロンで開催されるトランクショーでは、
「宇宙の物語」をテーマにした秋冬の新作ジュエリーを発表します。

今回は2つめのテーマ「ルネサンス」について、宇宙との関係やデザインコンセプトなどお話します。
1.ロシア バレエリュスについて
3.宇宙の軌跡について

新作ジュエリーコレクション「宇宙の物語 La storia delle cosmo」
2.ルネサンス

ベーネのジュエリーでずっとテーマにしてきた、16~18世紀頃のヨーロッパ。
この時代を「宇宙の物語」で表現するとどうなるのか?
たどり着いたのはヴェルサイユ宮殿に代表される、フランスの幾何学式庭園でした。

今までもフランス庭園をモチーフにデザインしたジュエリーがいくつかあるけれど、
今回はだいぶ切り口を変えてデザインをしています。お楽しみに!

では宇宙がテーマなのに、なぜフランス庭園なのでしょう?

ルネサンスの宇宙観

アリストテレスが唱えた「地動説」、その常識が覆りはじめたのがルネサンスの時代。

ルネサンスの時代、宇宙全体をあらわす「マクロコスモス」に対して、
人間の魂や心、人間そのものを「ミクロコスモス」と呼び、このふたつのコスモス(宇宙)は繋がり、
照らし合わされているという思想がありました。

庭園と宇宙の関係とは

ルネサンス期にイタリアで花開いた庭園文化。
庭園の設計にはギリシャやローマの神話や宇宙観が反映されていました。

現代では写真などで宇宙のイメージを捉えることができますが、当時の人々は庭園によって宇宙のイメージを捉えていたのだとか。
庭園にそんな役割りがあったとはビックリです。

そして、ルネサンスの庭園を更に進化させたものがフランスの幾何学式庭園。
直線を多用して、幾何学的に整えられた庭園。実は宇宙の法則をそのまま地上に表現したといわれています。

今回の新作ジュエリーでは、フランスの造園家ル・ノートルの庭園をモチーフにしていますが、
ル・ノートルの幾何学式庭園はまさに宇宙の秩序を地上に描いたもの。

「ル・ノートルの庭園の秩序だった構成は、反自然的に見えるだろう。
けれどもル・ノートルにとっては、逆にこの規則性が宇宙の深遠な掟、すなわち自然の本質自体を意味していたのである」
(オギュスタンベルグ:日本の風景、西欧の景観より)

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ヴォー・ル・ヴィコント城

アンドレ・ル・ノートル(1613~1700年)はヴェルサイユ宮殿など多くの庭園を手がけた天才造園家。
ル・ノートルが最初に手がけたのがヴォー・ル・ヴィコント城の庭園です。
この城はルイ十四世の財務卿ニコラ・フーケの居城でした。
フーケの居城に招待されたルイ14世がその美しさ、豪華さに嫉妬してフーケは失脚。
ル・ノートルにもっと豪華な庭園を造るように命じたのがヴェルサイユ宮殿の庭園です。
ヴィコント庭園の完成された美しさ、今もなおル・ノートルの傑作として知られています。

「宇宙の物語」の新作ジュエリーでは、このヴィコント城をモチーフにしてデザイン。
ル・ノートルの手がけた中で私が一番惹きつけられたのはこの庭園でした。
ヴェルサイユ宮殿が生まれるきっかけとなった、優雅で洗練された庭園。
その幾何学模様には宇宙の法則、宇宙の神秘を感じて心が震えます。

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シャンティイ城

数多く手がけた庭園の中で、ル・ノートル自身が一番気に入っていたというシャンティイ城。
大コンデ公の城館だったシャンティイ城はホイップクリーム(クレーム・シャンティ)発祥の地としても知られています。
劇作家のモリエールや詩人ラ・フォンテーヌらがよく訪れたというシャンティイ城。
広大な庭園から望むルネサンス様式の城館はまるでおとぎの国のよう。

ロマンチックなシャンティイ城をモチーフにデザインしたジュエリーでは、植え込みの幾何学模様をアレンジしました。
特にペンダントは個性的でいて、洗練された印象の自信作です。

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ヴィランドリー城

ロワール地方にあるルネサンス様式のお城、ヴィランドリー城。
この城の庭園はル・ノートルの手がけたものではなく、イタリア人造園家が手掛けたもの。
「宇宙の物語」ルネサンスのシリーズでは、すべてをル・ノートルの庭園からデザインしようと思っていたのですが、ヴィランドリー城の庭園の素敵なこと!
これはデザインの一つに取り入れなくては、と方向転換。

ヴィランドリー城の庭園にある「愛の庭」。
ハートや渦巻き、蝶、扇の形が植物で描かれ、4つの愛の形を表現しています。
「優しい愛」、「情熱的な愛」、「移り気な愛」、「悲劇の愛」

その中で、情熱的すぎてハートの形が崩れてしまったという「情熱的な愛」の庭園をモチーフにしたジュエリーをデザインをしました。
ヨーロッパの文化や芸術をモチーフにしながらも、そこに日本人ならではの感性を添えたいと、左右非対称にデザインすることが多いベーネのジュエリー。
このルネサンスのシリーズでは、規則性ということを強く意識してデザインしています。

左右対称であったり、規則性のあるデザインは、やはり誰が見ても美しい。
宇宙も人も規則性を持った存在。
ル・ノートルの美学をジュエリーに表現することは私にとって、新たな挑戦でありました。

新たなジュエリー、ぜひご覧いただきたいです。

次回は3.宇宙の軌跡について

(デザイナー 本橋たかね)

「宇宙の物語」トランクショー 10月1日(土)、2日(日)開催

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