デザイナーは、自分の発想を自由に駆使し、イメージとオマージュでデザインすることが多いのだけれど、デザインのためにデザインをするのではなく、女性が身につけて機能的であり、宝石という地球の宝が持つそのものの美しさや神秘が引き出され、さらに専門特性を持つ職人のその技が最大に活かされるようデザインするのが私の役目。
これは、ジュエリーを単なるファッションやトレンドとしてとらえるのではなく、＜スタイル＞だと意識しているから。ファッションは変わるもの、スタイル＝価値観　は変わらないもの。どの職人が、どの作りのディテールを得意とするか、その際立つ技術をクローズアップして、美しいディテールを完成させる。一見、ベーシックな正統派ラインにもかかわらず、そのシルエットやディテールワーク、細部にごくごく細やかな配慮がなされている。
だから、私は、自由に、妥協と言う言葉の意味を頭の外に放り出して、このミルグレースコレクションを完成することができたのです。
長い月日を越えてなお、毅然と美しく輝くと言うこと、これこそ　＜サスティナビリティー　継続する美＞。
１０年、２０年、３０年経っても、常にその時代の持つ空気に寄り添いながらも新しく＜美しい＞という言葉で表現されるジュエリー。身につける女性の変化する美しさに、常に寄り添う柔軟性を持ったジュエリー。たっぷりとご紹介しましょう。